告訴状作成における「時価」とは?書き方・調べ方・注意点を元刑事が解説

告訴状の「犯罪事実」を作成する際、よく問題となるのが「時価」の記載です。

被害品の価値を示すこの「時価」は、単なる参考情報ではなく、
・事件の重大性
・立件の可否
・処分判断
にも影響を与える重要な要素です。

しかし実際には、

・いくらを書けばいいのか分からない
・購入価格を書けばいいのか迷う
・調べ方が分からない

といったご相談を多くいただきます。

本記事では、告訴状作成実務における「時価」について、分かりやすく解説します。

1・時価とは何か

「時価」とは、被害当時における客観的な市場価値を指します。

ポイントは以下のとおりです。

・購入価格ではない
・新品価格でもない
・“現在その物がいくらで取引されているか”が基準

例えば、3年前に10万円で購入したパソコンでも、現在の中古市場での価値が3万円程度であれば時価は「約3万円」となります。


2・なぜ時価が重要なのか

告訴状における時価は、単なる参考情報ではありません。

実務上は以下の点で重要です。

■ 被害の重大性の判断
■ 捜査の優先度
■ 送致時の評価資料

特に窃盗や詐欺などの財産犯では、金額の大小=事件の重みとして扱われる傾向があります。

元刑事の実務感覚としても、「時価が曖昧な告訴状」は受理判断で止まりやすい印象があります。


3・時価の調べ方

実務では、以下の方法で時価を算定するのが一般的です。

■ 中古販売サイト(メルカリ・ヤフオク等)
■ 同型製品の販売価格
■ リサイクルショップの買取価格
■ 専門業者の査定

ポイントは、「複数の資料から合理的に説明できること」です。


4・告訴状での書き方

実際の記載例です。


(例)
被告訴人は、令和○年○月○日頃、東京都○○市内において、告訴人所有のノートパソコン1台(時価約30,000円相当)を窃取したものである。

・「時価約〇円相当」と書く
・断定しすぎない(“約”をつける)
・物の特定(品名)を明確にする


5・よくあるNG例

■ 購入価格を書く
→ 実務的にはほぼ意味がありません

■ 感覚で金額を書く
→ 根拠がないと信用性が落ちます

■ 高めに盛る
→ 逆に信用を失います

■ 記載しない
→ 受理されにくくなる要因


6・元刑事としての実務ポイント

・警察は「ざっくりでもいいが合理性」を見る
・細かすぎるより「説明できること」が重要
・資料があると受理がスムーズ

また、時価+被害状況+経緯がセットで初めて“使える告訴状”になるというのが実務の感覚です。


7・まとめ

・時価は「現在の市場価値」
・購入価格ではない
・合理的に説明できることが重要
・告訴状では「約〇円相当」と記載


告訴状の作成では、「時価」のような細かいポイントが受理に影響することがあります。

当事務所では、元刑事の実務経験をもとに、
警察実務に即した告訴状作成をサポートしております。

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