在留外国人数の現状について

国際化社会が進んでいる昨今、外国人の姿を都市部以外でも多く見かけるようになり、外国人労働者の方と接する機会が増えています。

改めて、どれだけの外国人が日本にやってきているのかと疑問に思い、出入国在留管理庁のホームページを確認してみました。

1・在留外国人数

現在、公表されているのは、令和6年6月末現在での在留外国人数ですが、約360万人であり、前年比+約18万人です。

この数字は、過去最高を更新しています。

2 国籍・地域別

どこの国の方が多いのかというと、それも出入国在留管理庁のホームページに載っています。

下記に上位10ヵ国を記載してみました。

1位中国
2位ベトナム
3位韓国
4位フィリピン
5位ブラジル
6位ネパール
7位インドネシア
8位ミャンマー
9位台湾
10位米国

1位の中国から4位のフィリピンまでが、各国ともに30万人を超えています。

特に中国とベトナムの数は、他の国よりも一つ頭を抜けている状況です。

私は、サラリーマンの街と呼ばれている新橋を管轄する愛宕警察署で勤務していた経験がありますが、夜になると中国人女性が多く街に現れ、いわゆる夜のお店で働いているようでした。

新橋駅前交番で勤務していた当時は、夜になると中国人と日本人によるトラブルが大半を占めていたのを記憶しています。

3 在留資格別

在留資格別では、「永住者」が最も多く、次いで、「技能実習」、「技術・人文知識・国際業務」、「留学」、「家族滞在」と続いています。

客観的にみると、永住者資格が最も多いのが驚きました。

永住者というのは、文字通り、日本に永住することができる在留資格になりますので、おのずと許可要件も厳しくなるはずですが、それでも最も多いというのは、いかに日本が魅力的な国なんだということが客観的に分かりますね。

私は、偽装結婚事件や資格外活動事件、不法在留、不法入国の事件捜査の経験がありますが、捜査の中で永住許可申請書類を見たこともありますが、他の在留資格を取得するより、作成する書類の数が多くて「外国人の力だけでは、大変だなぁ。」と感じました。

4 都道府県別 

在留外国人数が最も多いのは、東京都ので全国の約20%を占め、次いで、愛知県、大阪府、神奈川県、埼玉県と続いています。

東京都が一番多いのは、誰もが納得する結果だと思います。

その東京都の中でも地域により、在留する外国人の国籍が異なるというのが印象です。

港区の警察署で勤務していたときは、中国人の方が関連する事件が多かったものの、杉並区の警察署で勤務していたときには、ベトナム人の方が関連する事件が多かったです。

地域によって、明らかに在留外国人の国籍は違います。

その地域の中でも六本木周辺は、世界各国の大使館が所在しているので、多くの国籍の外国人を見かけますし、新宿区の新大久保では、韓国人の方が多い印象です。

5・まとめ

私は、神奈川県横浜市金沢区で育ちました。

実家近くには八景島シーパラダイスもあり、子供の頃は夏になると八景島シーパラダイス横の海の公園に毎日のように遊びに行っていました。

子供の頃なので記憶は曖昧ではありますが、当時は海に遊びに行っても外国人は、あまり見かけなかったです。

20年以上経って、先月、子供が「海に行きたい。」と言ったので、久しぶりに海の公園に行ってみると、ベトナム人の方が多くレジャーを楽しんでいました。

おそらく日本人より、多くその場にはいたと思います。

現代では、グローバル化が進んでおり、多くの外国人の方が日本にやってきています。

日本は、どんどん人口が減少しており、高齢化が進んでいます。

社会問題となっている現役世代の労働力の確保については、どうしても外国人の手を借りなければ回らなくなってきています。

しかし、多くの外国人労働者を確保するために許可の要件を緩和して、在留させるとなると多少なりとも問題は生じてきます。

我々、行政書士等の専門家は、日本に在留したいと希望する外国人の為に、申請書類等の作成します。

もちろん事前に申し立てた内容等に虚偽が分かれば、受任することはありません。

しかし、行政書士には捜査権限はないので、砦として、出入国在留管理局、警察庁、各都道府県警察、民間団体等の関係機関は、国内の秩序を守って頂きたいです。

出入国在留管理庁ホームページは、下記ボタンから確認できます。

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