警察時代の話【2】
入管業務は危険
私は警視庁に約10年程在籍し、主に組織犯罪対策部門の刑事として業務に従事してきました。
その中で短い期間でしたが外国人捜査を担当したこともあります。
今日の日本の産業において、人手不足からか外国人労働者の力を借りなければ成り立たない場面も多々あります。
そういった現状からか行政書士として仕事をしていく上で、国際業務は非常に人気であり、私のような新人でも参入できる余地があり選択肢の一つとして考えてはいます。
しかし行政書士の研修でも指導されましたが、行政書士がブローカーに利用されてしまう事案も多々あるので注意が必要だと指摘を受けました。
私自身、ブローカーに利用されてしまった行政書士の先生を警察署に呼び出して取調べを行った経験もあります。
また一般の方が思っている以上にブローカーは多く存在しており、一度でも利用されてしまうと弱みを握られてしまい、中々抜け出せないといったことも考えられます。
そして外国人捜査を担当していて思ったことは、想像以上に不法残留いわゆるオーバーステイが多いということです。
不法残留とは適法に入国したものの在留期間を何らかの理由で超過し、そのまま本邦に残留している者を指します。
似た言葉で不法在留という言葉もありますが、こちらは不法に入国し本邦に在留している者を指します。
宿直対応の時には、よくベトナム国籍の外国人による事件が多く発生し、一定数の者がオーバーステイでありました。
またある事件では、母国の戸籍制度が発達しておらず、母国のブローカーが戸籍から全てを偽装し、偽装した身分事項で適法に入国して日本で生活しているケースもあります。
申請書類についても一見して偽装だと見破ることは、ほぼ不可能です。
知らぬ間に犯罪の片棒を担いでいるといったことも考えられます。
そういった経験からか「国際業務をやってはみたいものの、踏み込めない。」といった現状になります。
現在、国際業務でバリバリ活躍されている先輩行政書士の先生方は本当に凄いと感じています。
ゆくゆくは国際業務にも携わりたいと考えてはいますが、思わぬ落とし穴に落ちないように勉強に励んでいきたいと考えています。
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