安全運転管理者制度の実務とは― 形式だけでは足りない「実質的な安全管理」の考え方 ―
東村山市をはじめ、東久留米市、清瀬市、小平市、所沢市など多摩地域では、建設業・営業会社・設備業など、日常的に車両を使用する事業者が数多くあります。
その一方で、
- 「安全運転管理者は名前だけ置いている」
- 「警察署から指導を受けて初めて制度を知った」
- 「事故後に管理体制を聞かれて困った」
というご相談も、非常に多いのが実情です。
本記事では、東村山市・多摩地域で実際に警察対応が問題になりやすいポイントを踏まえ、
安全運転管理者制度の実務を解説します。
目次
1・安全運転管理者制度は「都会だけの話」ではない
安全運転管理者制度は、大企業や運送業だけの制度だと思われがちですが、東村山市や多摩地域の中小事業者こそ対象になりやすい制度です。
理由は単純で、
- 社用車・営業車を複数台使っている
- 工事用車両を常時稼働させている
- 従業員が現場へ直行直帰している
こうした事業形態が多いからです。
2・東村山市・多摩地域で選任義務が生じる基準
次のいずれかに該当する場合、安全運転管理者の選任が法律上必要です。
- 普通自動車等を 5台以上 使用
- 大型・中型自動車等を 1台以上 使用
ここで注意すべき点は、
- 運送業でなくても対象
- 社名義・リース・使用実態があればカウント
- 台数は 営業所・事業所単位
という点です。
多摩地域では、「本社は別にあるが、東村山の事務所で車を使っている」というケースも多く、
事業所単位で見られることを知らずに未対応 になっていることがあります。
3・安全運転管理者は“置けばいい”制度ではない
東村山警察署をはじめ、多摩地域の警察署では、安全運転管理者について 形式より実態 を見ています。
つまり、
- 書類上は選任されている
- しかし実際には何も管理していない
という状態は、実質的には未選任と同じ評価 になる可能性があります。
安全運転管理者には、
- 常勤性
- 日常的に運転者を把握できる立場
が求められ、名義貸しや外部任せは認められていません。
4・東村山市・多摩地域で特に重視される管理内容
(1)運転者台帳の整備
警察から最も確認されやすいのが、
- 誰が運転しているのか
- 免許の有効期限
- 違反・事故の有無
です。
運転者台帳が整備されていない場合、「管理していない」と判断されやすくなります。
(2)安全指導の“記録”
毎日指導する義務はありませんが、
- 注意喚起
- 指導
- 再発防止策
を行った 事実の記録 は極めて重要です。
多摩地域では、事故後に「記録はありますか?」と聞かれるケースが実際にあります。
5・点呼・安全確認の考え方
安全運転管理者制度では、運送業のような厳格な点呼義務はありません。
しかし、何も確認していない状態はアウト です。
(1)深夜・早朝の運行
- 対面でなくてよい
- 電話・LINE・メールでも可
- 体調・飲酒の有無を確認
重要なのは、確認したことが後から説明できることです。
(2)運転者が1人の事業所
東村山市周辺では、「社長1人で車を使っている」事業所も多く見られます。
この場合でも、
- チェックリスト
- 自己申告の記録
などで対応するのが一般的で、何も残していない状態はリスクが高くなります。
(3)直行直帰・出張の場合
- 出発前
- 帰着後
に、電話やメッセージで確認し、記録が残る方法 を取ることが重要です。
6・事故・飲酒運転が起きたときに現実に見られるポイント
事故や飲酒運転が発覚した際、警察が確認するのは次の点です。
- 安全運転管理者は選任されていたか
- 警察署への届出はされているか
- 実際に管理・指導していたか
- 記録は存在するか
特に多摩地域では、事故後に初めて制度対応を問われるケース が少なくありません。
7・選任届は「出していれば安心」ではないが、出していなければ危険
安全運転管理者を選任したら、所轄警察署への届出は必須です。
東村山市の場合は 東村山警察署 が窓口になります。
届出をしていないと、
- 是正指導
- 悪質な場合は罰則
の対象となる可能性があり、事故後に発覚すると評価はさらに悪くなります。
8・東村山市・多摩地域で行政書士を活用するメリット
安全運転管理者制度は、
- 道路交通法
- 警察の運用
- 実務対応
が複雑に絡みます。
地域事情を把握している行政書士に依頼することで、
- 選任届・変更届の確実な提出
- 警察署との事前調整
- 実務に合った台帳・記録様式の整備
が可能になります。
「何から手を付ければいいかわからない」という事業者ほど、早めの相談がリスク回避につながります。
9・まとめ|東村山市・多摩地域の事業者こそ“今”整えるべき制度
安全運転管理者制度は、何も起きていないうちは軽視されがちです。
しかし、
- 事故
- 飲酒運転
- 重大違反
が起きた瞬間、過去の管理体制がすべて見られます。
東村山市・多摩地域で事業を続けるためにも、
- 名義だけで終わらせない
- 最低限の管理と記録を残す
この2点を、今のうちに整えておくことが重要です。
