行政書士法改正の影響により、都内警察署で実際に起きている変化と事業者が取るべきリスク管理
目次
1・はじめに
行政書士法改正以降、都内の複数の警察署において「行政書士でなければ受理しない」「その場での訂正は認めない」という運用が、実際の現場レベルで明確化しています。従来の感覚で臨むと、受理不可・再訪問・手戻りといったリスクが顕在化しており、事業者・個人双方にとってリスク管理の徹底が不可欠な局面に入っています。
本記事では、
- 都内某警察署2か所で実際に確認された運用
- 「急に変わった」と感じる理由
- 依頼者・事業者側の具体的リスク
- 今後取るべき実務対応(リスク管理)
を解説していきます。
2・行政書士法改正とは何が変わったのか
行政書士法改正により、
- 業として反復継続して官公署提出書類を作成・提出できるのは行政書士のみ
- 無資格者による関与の排除が、より明確化
- いかなる名目かを問わずという文言が追加
とされたことが主なところだと思います。
条文自体は以前から存在していたものの、これまではずっとグレーゾーンという状況でしたが、警察署側の運用が明確に「是正」された点が、今回の最大のポイントです。
3・【現場で確認】都内某警察署2か所の具体的対応
実際に都内の警察署2か所において、次のような対応が確認されています。
(1)行政書士でない場合は受理しない
- 申請・届出の内容以前に、提出者の資格を確認
- 行政書士でないと判明した場合、理由説明のみで受理不可
実際に確認された事例ですが、信じるかはご自身の判断にお任せします。
(2)その場での訂正は一切不可
- 記載漏れ・誤記があっても
- 「その場で直せばOK」という従来運用は不可
- 原則、再提出扱い
これまでは、警察の車庫担当の方から
「ここを訂正してください。ここに追加してください。」
などとその場での加除訂正については何も問題はなかったはずです。
私自身もそう感じていました。
本年に入り、某警察署で申請に行った際には、担当者から
「本人か行政書士以外の方の訂正は認めないこととなっています。申請者はご本人ですか?」
と聞かれました。
もちろん私は行政書士ですので、行政書士証票を提示し、無事に受理されております。
(3)例外的な裁量対応がほぼ消滅
- 以前は「軽微だから」「今回だけ」という対応があったケースでも
- 一律で形式要件を厳格に確認
本年に入り、まもなく10日が過ぎようとしていますが、東村山・清瀬・所沢・西東京・東久留米等といった多摩地区に特化し活動している私のところにですら某2署での不受理案件が耳に入ってきております。
4・「急に変わった印象」を受ける理由
多くの方が「急に厳しくなった」と感じる背景には、次の事情があります。
- 法改正自体は段階的だった
- 現場運用の周知・徹底が遅れて一気に表面化
- 署ごとに温度差があったが、是正が進行中
結果として、
昨日まで通っていたやり方が、今日から通らない
という事態が発生しています。
私自身、都内全ての警察署に申請にいったわけではないのですが、某2署に関しては、販売店様での申請は行わないほうがよいでしょう。
その場で逮捕とか摘発まではいかずとも、せっかく足を運んだとしても不受理になったらたまったものじゃありません。
5・依頼者・事業者側の具体的リスク
行政書士を介さずに対応しようとした場合、次のリスクがあります。
(1)受理されず、期限・スケジュールに支障
- 車庫証明・各種届出
- 業務全体が止まる
- 納車が遅れる
- お客様に迷惑がかかる
(2) 再訪問・再作成によるコスト増
- 人的コスト
- 時間的コスト
- 精神的ストレス
6・今後必須となるリスク管理とは
(1)最初から行政書士が関与する
- 書類作成
- 提出可否判断
- 警察署ごとの運用把握
(2)「その場訂正前提」の考え方を捨てる
- 初回提出=完成形が前提
- チェック体制の強化
行政書士に依頼さえすれば、その場訂正があったとしても適正に対処できます。
(3) 署ごとの運用差を把握する
- 都内でも警察署ごとに運用差は残る
- ただし、厳格化の流れは共通
これは、あまりおススメしません。そもそもグレーとされていた部分が、今回の法改正で明確に違反とされていますので、署ごとに対応を変えるよりも一括して行政書士に依頼した方がいいように感じます。
7・行政書士に依頼することの実務的メリット
- 修正不可前提での精度の高い書類作成
- 警察署対応の一本化
- 摘発リスクの排除
結果として、 「早い・確実・トラブルが少ない」 という本来のメリットが、改正後はより顕著になっています。
8・まとめ
行政書士法改正後、
- 警察署の運用は確実に変わっている
- 都内ではすでに厳格対応が始まっている
- 「知らなかった」では済まされない
今後は、
最初から行政書士を入れること自体がリスク管理
と言える時代です。
警察署提出書類で不安がある場合は、事前相談・事前確認を強くおすすめします。


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