告訴状~告訴事実について

ホームページ開設後に少しばかり、告訴状に関する記事を書いたきり、大分期間が経過してしまいました。

やはり元刑事として勤務していた経験を活かすという意味でも、今一度、告訴状に関する記事を書いていこうと思います。

今回は、告訴状の告訴事実の記載の仕方に焦点をおいて書いていこうと思います。

昨今のネット社会やAIの発達により、告訴状の雛形を簡単に入手することができ、かつAIに頼んでみると簡単に作成してくれます。

1・告訴事実とは?

告訴状には、概ね記載するべき事項がありますが、その中でも最も重要かつ難しいのが、この告訴事実なのです。

告訴事実を記載していくためには、概ね次の「いつ。」「どこで。」「誰が。」「何を。」「何故。」「どのように、どうした。」「その結果、どうなったか。」の流れに沿って、告訴事実を組み立てていきます。

この告訴事実を作成していくためには、告訴事実を証明する証拠(疎明資料等)をいかに保有しているかにかかってきます。

告訴事実を証明する証拠資料を一切、所持しておらず、自身の供述のみで告訴状を作成して警察署に持っていったとしても受理はされないことは周知の事実です。

またネット上で検索してもらえば分かりますが、告訴状を受理してもらうのはハードルが高いとされていますので、漏れのない告訴事実を記載して警察を納得させる必要があるのです。

2・AIに頼んで作成した告訴事実を見てみよう!

chatGPTに、「自動車盗の告訴事実を作って。」とお願いしてみました。

直ぐに下記のような告訴事実を作成してくれます。

被告訴人は、令和〇年〇月〇日午後〇時ころ、東京都〇〇区〇〇町〇丁目〇番地先路上に駐車中の告訴人所有の普通乗用自動車(〇〇製、色〇〇、登録番号〇〇〇〇、車台番号〇〇〇〇)を、告訴人の承諾を得ることなく窃取し、もって他人の財物である自動車を窃取したものである。

最近のAIの技術は本当にすごいですね。

ほぼ完璧な告訴事実を数秒で作成してくれます。

第1の項目にある「いつ。」「どこで。」「誰が。」「何を。」「何故。」「どのように、どうした。」「その結果、どうなったか。」についても記載されており、ほぼ文句のつけようがありませんね。

強いていうのであれば、「告訴人の承諾を得ることなく窃取し」という文言は、必要ないと思います。

私が自動車盗の告訴事実を記載するのであれば、

被告訴人は、令和〇年〇月〇日午後〇時、東京都〇〇区〇〇町〇丁目〇番地先路上において同所に駐車中であった告訴人所有の自家用普通乗用自動車(〇〇製、色〇〇、登録番号〇〇〇〇、車台番号〇〇〇〇、時価○○円相当1台告訴人の承諾を得ることなく窃取し、もって他人の財物である自動車を窃取したものである。

と記載していきます。

赤字で記載した箇所は、加筆や変更した箇所になります。

あまり変わってないじゃないかと思われるかと思いますが、刑事として勤務していた経験から警察が好む告訴事実を目指しました。

特に窃盗罪等で財物が盗難にあった際には、時価相当額を記載しておく方がよいでしょう。

記載しなくても問題はありませんが、警察官として勤務していた頃は、必ず時価相当額を被害者に聞いてきましたので、参考にして頂ければと思います。

3・まとめ

簡単ではありますが、窃盗罪(自動車盗)の告訴事実について説明してきました。

被害者等の保有する疎明資料から告訴事実を組み立て、告訴状提出の際には、添付資料として警察に提出することになると思いますが、さらに警察は、告訴事実に基づいて裏付け捜査を行い、膨大な書類を作成していきます。

長々と起こった出来事を告訴事実として記載するのではなく、上記のように起こった出来事についてシンプルに記載するのがベストです。

東村山市・清瀬市・東久留米市・西東京市・東大和市・小平市・小金井市・新座市・所沢市・朝霞市・狭山市・入間市の
・建設業許可申請(新規・更新・決算変更届)
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・古物商許可・飲食店許可申請等の各種許認可
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